株式投資

IPO投資の基礎知識と3つのおすすめ証券会社【初心者向け】

こんにちは、マネエビス編集部です。

今回は人気の高いIPO投資について取り挙げたいと思います。IPO(Initial Public Offering)は、未上場企業が公開市場に上場することを指し、上場前に公募価格で株式を保有しておき上場時の初値で売却して利益を狙うというのがIPO投資です。

したがって、

公募価格<初値

という関係になった場合には利益が出ます。

反対に公募価格>初値、つまり初値が公募価格を下回った場合(公募価格が高すぎた場合や初値が想定を大きく下回った場合など)は、初値で売却すると損失が出るということになります。

後ほど詳しく説明しますが、過去数年の実績を振り返るとIPO銘柄のうち約90%が公募価格を上回る初値をつけています。つまり、公募価格でIPO株を保有することができれば80%以上の確率で儲かったというわけです。あくまでも過去の実績ベースの話ですが、これは非常に高い勝率です。

 

さて、この記事ではこうしたIPO投資の魅力や、証券会社選びのポイント、各証券会社の特徴などを見ていきます。IPO投資に興味があるという初心者にとっては、IPO投資に関するひと通りの基礎知識を身につけることができる内容となっています。

ぜひじっくりご覧ください。

IPO投資は魅力的!公募価格で変えれば9割勝てる?

まずはじめにIPO投資の魅力を再確認しておきましょう。投資における魅力は、もちろんリターンを得ることができる(=儲かる)かどうかにかかってきます。あらためて確認しておくべきはIPOは儲かるのか?ということです。

ここで2015年から2018年までのIPO実績を見てみましょう。

IPO件数 公募価格<初値 勝率
2018年 90 80 88%
2017年 90 82 91%
2016年 83 67 81%
2015年 92 82 89%
合計 355 311 87%

すべての年で勝率80%を上回っており、合計では87%という高い成績を上げています。IPO投資で10回当選すれば9回は利益を出すことができるという結果です。これはIPO投資でしかありえないほど圧倒的な数字です。

このデータから言えることは、

IPO投資は、当選さえすれば約9割の確率で利益がでる

ということです。

あくまでも過去の話ですが、おそらく今後も同様の傾向が続くものと考えられます。

公募価格で買うことさえできれば(公募に当選さえすれば)高い確率で利益が出せることになりますから、問題はいかにしてIPOの公募に当選するか、と部分に絞られてきます。

IPO投資で成功するためには証券会社選びが大切

ココまで見てきたように、IPOで利益を出すためのポイントは「公募価格で買うことができるかどうか、つまり公募に当選できるかどうか」に掛かってきます。

実は、当選しやすさは、各ネット証券によって異なります。具体的に見ていきましょう。

証券会社選びのポイント

IPO投資で当選を狙うための証券会社選びのポイントは次の通りです。

  1. IPO銘柄の取り扱い件数
  2. 主幹事になるかどうか
  3. 公募における抽選方法

ひとつずつ見ていきましょう。

IPO銘柄の取り扱い件数

IPO銘柄は、すべての証券会社が取り扱うわけではありません。取り扱いがあるのは、主幹事や幹事、委託感じになっている証券会社に限られます。われわれ投資家が上場前のIPO銘柄を取得するには、IPO銘柄を取り扱う証券会社に口座を持ち、公募に当選する必要があります。

したがって、ポイントの1つ目として、IPO銘柄の取り扱い件数が多い証券会社の口座を持っておくことが大切ということになります。

2014年から2018年の主要ネット証券のIPO銘柄取り扱い件数は次の通りです。

証券会社 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
SBI証券 65 82 76 86 86
SMBC日興証券 60 80 72 74 71
マネックス証券 39 52 46 49 50
岡三オンライン証券 10 10 6 23 49
カブドットコム証券 19 18 20 27 24
楽天証券 2 10 8 7 11
松井証券 5 16 11 14 9
ライブスター証券 0 0 0 7 3
GMOクリック証券 2 1 1 0 1

こうして過去5年の実績を見るとSBI証券やSMBC日興証券、マネックス証券が取り扱い件数で常にトップクラスを占めていることがわかります。徐々に取り扱い件数が増えてきているのが岡三オンライン証券やカブドットコム証券です。通称「3大ネット証券」と呼ばれる証券会社のひとつである楽天証券は、意外にもIPO取り扱い件数では下位グループです。

IPO投資をするならば、トップ3社(SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券)の口座は必ず開設しておきたいところです。

続いて、証券会社選びのポイントの2つ目である「主幹事になるかどうか」について見ていきます。

主幹事になるかどうかが大切

さきほど主要各社のIPO銘柄の取り扱い件数を確認しましたが、1つのIPO案件であっても各社が公募する株式数(≒当選者数)が異なることを知っておきましょう。

例えば、これからIPOするA社は、SBI証券とマネックス証券で取り扱いがあるとします。しかし、公募数はSBI証券とマネックス証券で同数でないことがほとんどです。その理由は、IPO案件ごとに各証券会社のポジション、役割が異なるためです。

主幹事証券会社が最も多くの株式を取り扱い、続いて幹事証券会社、委託幹事証券会社という順になるのが一般的です。つまり、IPO案件で主幹事証券会社になっている会社は当選枠数を多く持っているということになります。

したがって、多くの株式を取り扱う主幹事になりやすい証券会社の口座を持っておくことが大切です。ネット証券会社のなかではSBI証券やSMBC日興証券などが多くの主幹事実績を持っています。

 

最後に、証券会社選びのポイントの3つ目である「公募における抽選方法」について見ていきます。

公募における抽選方法

IPO銘柄を取り扱いする証券会社に口座を持っていれば、だれでも公募に応募することは可能です。ただし、証券会社によって抽選方法が異なるということを知っておきましょう。

ネット証券のIPO抽選方法は大きく分けると「完全平等抽選」と「一部完全平等抽選」の2つがあります。

完全平等抽選

その名の通り、取り扱いのあるIPO株式数を全応募者に対して平等抽選で選定する方式です。マネックス証券やDMM株 などがこの方式を採用しています。

一部完全平等抽選

この方式は、取り扱いのあるIPO株式数の一部を完全平等抽選、その他を証券会社独自のルールで抽選する方式です。この独自のルールの部分では、例えばSBI証券では応募口数が多いほど当選確率が上がる方式を採用しています。投資資金が多い方が有利になるというわけです。加えて、IPOチャレンジポイント(詳しくは後述します)というポイントを使うことで当選確率を高めることも可能です。

ほかにも楽天証券では応募者の過去の売買取引のボリュームに応じて当選確率が変わる方式を採用していたりします。

一見不平等のようにも感じますが、証券会社も営利目的のビジネスを行っている企業です。過去の取引ボリュームが多かったり、資金量が多かったりといったいわゆるお得意様に還元するため(そして今後も同社をご贔屓にしてもらうため)に、こうした独自のルールを採用しているのです。

このようにネット証券各社で「完全平等抽選」と「一部完全平等抽選」という大きく2つのルールが存在していることを理解しておくことも、IPO投資における証券会社選びでは大切なポイントです。

IPO投資ができる主要ネット証券会社の特徴

さて、ここまでの内容を踏まえて各ネット証券会社の特徴を見ていきたいと思います。

  1. IPO銘柄の取り扱い件数
  2. 主幹事になるかどうか
  3. 公募における抽選方法

今回はIPO取り扱い数トップ3のSBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券を取り挙げます。

SBI証券 / IPO取扱数トップ

まずはネット証券会社最大手のSBI証券です。SBI証券はIPO取り扱い件数トップクラス、主幹事になることも多いネット証券会社です。特徴は次の通りです。

  • IPO取り扱い数トップクラス(2018年は86件)
  • 主幹事実績が豊富(2018年は11件)
  • 抽選は資金比例とIPOチャレンジポイント

IPOチャレンジポイントとは、IPO応募をするたびに貯まるSBI証券独自のポイントです。過去に応募したIPO落選するたびにポイントが貯まっていく(当選すると貯まらない)仕組みで、貯まったポイントを使うことで当選確率をアップさせることができます。

貯まったポイントを使って応募した場合でも、落選となればポイントは消失せず次回以降のIPO応募で使うことができます。そのため、SBI証券に口座を持っている場合は資金の許す限り毎回IPO応募していくことで、のちのちの当選確率をアップさせることができます。

SBI証券のIPOを詳しく見る

SMBC日興証券 / 主幹事が多い

SMBC日興証券は純然たるネット証券会社ではないものの、IPO銘柄の取り扱いが多く、主幹事証券会社になることも多いためIPO投資では外せない証券会社です。

主幹事になれば全株式数の70〜80%を割り当てられることもあるため当選確率もアップします。特徴は次の通りです。

  • IPO取り扱い数トップクラス(2018年は71件)
  • 主幹事になることが非常に多い(2018年は20件)
  • 抽選は完全平等とステージ判定

ステージ判定とは、口座開設からの経過期間、預かり資産残高、信用取引の建玉金額などによってブロンズからプラチナまでの4段階に分けるもので、上位ステージの顧客ほど応募できる票数が多くなる(すなわち当選確率がアップする)という方式です。

したがって、資金ボリュームが多い投資家は、SMBC日興証券からIPO応募することが当選への近道となります。

マネックス証券 / 完全平等抽選

マネックス証券は完全平等抽選方式を採用しています。過去の取引や資金ボリュームなどに一切左右されず、1人1票の完全平等な抽選ですので、投資初心者や資金量に乏しい投資家にも当選チャンスが平等にあります。

  • IPO取り扱い数トップクラス(2018年は50件)
  • 主幹事は少ない(2018年は0件)
  • 抽選は完全平等

マネックス証券は、SBI証券やSMBC日興証券と比べると主幹事の実績は非常に少なく、2017年にマネーフォワードの主幹事を務めて以降、主幹事の実績はありません。

しかし、取り扱い数や完全平等方式を考えると、マネックス証券もIPO投資において有望な証券会社となります。マネックス証券に口座開設し、IPO資金をプールして毎回コツコツと応募を続けていくことで当選を狙っていきましょう。

マネックスのIPOを詳しく見る

3社の比較まとめ

ここまでの内容をまとめると次のようになります。

証券会社 取り扱い件数 主幹事 抽選方式
SBI証券 資金比例、実績比例
SMBC日興証券 資金比例、実績比例
マネックス証券 完全平等

一長一短はあるものの、IPO投資をはじめるにあたっては最低限これら3社すべてで証券口座を開設しておくことをおすすめします。

IPO投資で知っておきたいこと

さて、ここからは少し話の方向性を変え、IPO投資で知っておきたいことについていくつか解説します。

IPO銘柄には2つの投資スタイルがある

IPO投資の1つ目のスタイルは「公募価格で買って、初値で売る」という方法で、IPO投資といえば一般にはこのスタイルを指します。(←そしてこの方法が最もおすすめです)

冒頭で「IPOは当選して初値で売れば9割近い確率で利益を上げることができる」という説明をしましたが、このスタイルこそが勝率が非常に高く、誰にでも簡単にトライすることができる方法なのです。

 

2つ目は「上場直後に(例えば初値で)買って値上がりしたところで売却する」というスタイルがあります。上場直後の銘柄は多くの売買注文が飛び交い、しばしば株価が乱高下することがあります。この株価の上下のうねりを狙って売買することで利益を出していくというわけです。

しかし、です。

お察しの通り、2つ目のスタイルで利益を出すことは簡単ではありません。上場直後の株価乱高下を狙ったトレードは事実上の短期トレードになるため、デイトレードのような超短期トレードに関する高い技術と経験が必要です。したがって、IPO公募で当選した株を初値で売却する1つ目のスタイルに対し、比べ物にならないほど難易度が高くなります。初心者には決しておすすめできません。

では、上場直後に買って中長期で保有すればいいじゃないか?と思いますが、話はそう簡単ではありません。

IPO銘柄のその後の株価は・・

IPO直後の銘柄を初値近辺で買って中長期保有した場合、過去のデータでは惨憺たる結果が出ています。多くのIPO銘柄が上場時または上場直後につけた株価をピークに右肩下がりで下落しています。

参考までに2018年に話題になったIPO銘柄の初値と現在の株価比較をいくつかピックアップしてみます。

会社名 上場 初値 現在価格 ※ 騰落率
ZUU 2018年6月 5,550円 4,445円 −20%
メルカリ 2018年6月 5,000円 2,395円 −52%
MTG 2018年7月 7,050円 813円 −88%
Kudan 2018年12月 14,000円 9,720円 −30%

※2019年11月27日終値ベース

これらの企業は、IPO時には非常に高い注目を集め、公募価格を大きく上回る初値をつけた銘柄ばかりです。しかし上場後1年〜1年半ほどで株価(時価総額)は20%〜90%も下落しています。さらにMTGに関しては不正会計問題などが取り沙汰される始末で、株主の期待を裏切るような結果です。

もちろんすべてのIPO銘柄がこのように株価下落となるわけではありませんが、上場後も堅調に株価が右肩上がりで上昇し続けている銘柄はごくわずかということは、ぜひ知っておくべきことでしょう。

すなわち、さきほど説明した2つ目のスタイル、「上場直後に(例えば初値で)買って値上がりしたところで売却する」は、中長期で保有した場合でも非常に実現が難しいということが言えます。

やはり、IPO投資で利益を出すためには「公募価格で買って、初値で売る」を徹底することが大切です。

当選するためには継続的な応募

当選すれば高い確率で利益を出せるものの、IPO公募の当選確率は決して高くありません。同時に、公募に落選してもリスクがないことがIPO投資の特徴でもあります。当選しないからといって諦めるのではなく、IPO投資のために有望な証券会社(SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券など)に口座を開設し、余裕資金をプールして継続的に応募することをおすすめします。

まとめ

今回はIPO投資の基本的な部分から証券会社選びのポイントなどについて説明してきました。

この記事で説明したこと
  • 当選して初値で売れば高い確率で利益を出せる
  • IPOに適した証券会社で複数口座を開設する
  • 上場直後の売買で利益を出すことは困難
  • IPOのための資金をプールして継続的に応募する

これまでIPO公募について全く知らなかったという方は、これを機にぜひIPO投資にチャレンジしていただきたいと思います。まだ証券口座を持っていないという方は、この記事でおすすめした3社(SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券)の口座開設からスタートしましょう。

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